何もしていないけど、いろいろした

その日は「ぼうや」が1日中1人で店番をしていました。

私が閉店直後に店にもどり、店内の様子を確認してみると、

どうも朝とは何も変わっていないように見えます。


商品は片付けられず、値段は付けられず、掃除もされず・・・


―今日は何をしていたんだ、「ぼうや」?

「いろいろです」

―具体的には何を?

「いろいろなことです」


具体的なことを言えないということは、何もしていないということ。

しかし、それは絶対に認めない「ぼうや」。


―なるほど。何もしていないけど、いろいろなことをしたんだな?

「そうです!」


自分の主張が認められたと嬉しそうに大声で返事をする「ぼうや」。

「何もしていない」と「いろいろなことをした」が、

矛盾していることには気付きません。

もちろんそれが皮肉であることなど気付くはずもありません。


仕事をせず、それを認めないどころか嘘をつく「ぼうや」。

それまでにも「ぼうや」には多くの失敗、ごまかし、迷惑行為があり、

その度に注意をしてきましたが、これで諦めました。

私はこの時点で「ぼうや」のことを、

見捨て、見放し、見切り、見限りました。


本当に注意すべきことは伝えましたが、

それ以外は黙って放任です。

そのうち本人が気付くかもしれないと淡い期待もありましたが、

注意されないことで自分は完璧な人間だと勘違いしたようです。


本人が気付いたのは退職後。

転職先で指摘されてようやく気付いたようです。

もっともそれを「自分は迷惑をかけたことを知っている!」と、

店まで自慢をしに来たあたり、やはり「ぼうや」だなと思いました。


謝罪じゃないのか・・・?

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