気を使ったはずなのに

年配の男性が洗濯機を購入しました。

長年にわたってニ槽式洗濯機を使っていましたが、

ついに壊れたそうです。

ニ槽式洗濯機から全自動洗濯機に変わるので、

少し手間が省けますね。


「婆さんが少し楽になるな」


お届けして数時間後、「途中で止まる」という電話がありました。

再びお邪魔し、まずは動作確認。

順調に推移し、脱水が始まったころ、

おばあさんがふいにフタを開けました。

当然ですが、フタを開ければ止まります。


おばあさんが「ほら止まった」と言いたげな顔でこちらを見ました。

脱水中にフタを開ければ止まるようになっているんです。

ニ槽式の時もそうでしたよね。これもそうなんです。


不満そうな顔のおばあさん。

問題がないことを示すために、もう1度作動させてみました。

しかし、どうしてもフタを開けるおばあさん。


ですから、フタを開ければ止まりますから。

むしろ止まらない方が問題です。

あなたがフタを開けなければ何も問題はないのです。


改めて作動させました。

おばあさんの様子を見ていると、

間違いなくまたフタを開けそうだったので、

開けられないようにフタを押さえました。


それでも開けようとするおばあさん。

いったいどんな理由があるのですか?

フタを開けなければいけないその理由を教えてくださいよ。


今回はふたを開けられていないので、当然、無事に終了。

それでもおばあさんは何か不満そうでした。


せっかく、「婆さんが楽に」と買った全自動洗濯機ですが、

それよりも使い慣れたニ槽式洗濯機の方がよかったみたいですね。

おじいさんの気遣いは伝わらなかったようです・・・



「加賀野井弥八郎と池鯉鮒事件」鬼頭せきお

「父帰る・屋上の狂人」菊池寛 新潮文庫

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